ロックへの目覚め
中学生になり、新入生歓迎会で先輩達がバンド演奏を披露してくれた。
バンドの生演奏を聴いたのは初めての体験だった。聴いた事もない曲のオンパレード。
初めて聴くはずなのに、お世話にも上手とは言えない演奏と思った事を今でも鮮明に覚えている。それでも何故か、いつくかのメロディーが頭から離れなくなる様な不思議な感覚が自分の中に残った。
同じクラスの少しませた男の子が、その曲はボウイの曲たちだと教えてくれた。
「ボーイ?」
「ちがうよボウイだよ。」
聞いた事もない単語に迷いつつも、誰の歌なのかが判明。
「テレビに出てる?」
「もう出ないよ。解散してるからさ。」
後日、CDを貸してくれた。
BOØWY「LAST GIGS」
初めて聴くというのに解散コンサートのものというのには若干の抵抗があったけれど、あの先輩達が演奏した曲も入っていた。
ずっと頭の中にあったメロディーは布袋さんが弾く「MARIONETTE」のあのギターリフと、「NO. NEW YORK」のサビのSHE'S BEAUTY FACE WO WOHという部分だと判明。
アニメやテレビドラマの主題歌やアイドルの歌しか聴いた事のなかった自分には知らない曲ばっかりだったけれど、言葉にならないような衝撃を受けた事は今でも良く覚えている。
と同時に、なんだか少しだけ自分が大人になった様な気にもなったなぁ。
歌詞カードの写真も、なんともいえないセクシーな感じで13歳の少年には刺激とインパクトが凄かった!
その後、BOOWYにはセカンドインパクトを受ける事になるのだけれど、それはまた別の機会に。
LAST GIGS -THE ORIGINAL-(完全限定盤スペシャルボックス)(4CD+トートバッグ他封入)